A.家で過ごすことの素晴らしさの再認識、そして医療経済的側面の2つの要因から在宅医療が推進されています。人は昔から家で最期の時を迎えました。40年前には、家で亡くなるのが当たり前でした。しかし、現在、8割の人が病院でそれを迎えています。そんな中、人生の最期の時は人間らしく自分らしく自宅で過ごしたいと希望される方が年々増えてきています。
一方、少子高齢化に伴い国民医療費が増加し続けています。在宅医療システムは入院医療に比べかなり安く済みますので医療費削減には良い対策になります。
在宅主治医を選ぶこと、介護保険の準備をすることです。
病院の地域医療連携室には、ソーシャルワーカーなどがいて在宅医療の相談にのってくれます。
まずは、在宅医療主治医選びです。病院の地域医療連携室を訪ね、ソーシャルワーカーにアドバイスをもらいましょう。
次に、介護保険の準備が必要です。介護保険の申し込みが終われば次はケアマネージャー選びです。
あなたや家族の話をよく聞いてくれる。気持を理解してくれる。主治医との連携をとってくれるケアマネージャーさんが良いでしょう。
ご家族の最大の不安は、夜間や休日の急変でも、本当に先生は来てくれるのかという点です。
在宅医は、休日や夜間でも融通をきかせながらもかけつけます。
一人で24時間365日は、やはり大変ですから何人かの在宅医でチームを組んで在宅医療に取り組む医師も増えています。
また、24時間体制の訪問看護ステーションもあり、連絡をすると日頃から患者さんの状況を把握している看護師が対応して下さいます。必要な場合医師を呼び対応にあたります。また、在宅での介護の相談にも乗ってくださいます。
癌も癌以外も、小児も老人も、すべての病気が在宅医療の対象になります。
主に多いのは、脳血管障害後遺症やアルツハイマー型認知症、パーキンソン病などで、8割が高齢者です。
人工呼吸器や胃瘻、酸素治療法など、病院とほぼ同じ治療をうけることができます。
また、在宅医療といえば、ご老人の問題だと思っている方も多いかもしれませんが若年者の癌や障害のある小児の在宅医療も重要です。
介護を行う家族の負担を軽減し、介護を社会全体で支える目的で介護保険制度が創設されました。
介護サービスの一例をあげると訪問サービス・訪問入浴・訪問介護・訪問リハビリ・福祉用具貸与などがあります。
介護サービスと在宅医療の両方を組み合わせることで、ご家族と一緒にあなたを支えていきます。
そして、ご家族の不安や苦労も一緒に担っていきます。
一宮ハート・ギュッと・ネットでは在宅医療の拠点として、医療と介護のご相談をお受けします。
・地域の皆様からの医療に関するご質問
・病院や地域のお医者さんとの橋渡しをします。
・各種、関係機関と連携をとりながら、地域の皆様を支援する窓口になります。